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STONE COLUMN

2020. 3. 30

大理石と御影石の違いってなに?

「石」といっても、様々な種類の石がありますが、建築用に使われるのは主に大理石と御影石などが一般的です。
大理石と御影石って何が違うの? 違いを知らない方も多いのではないでしょうか。
それぞれの特徴や違いを知って、大理石と御影石を使い分けてみましょう。

 

目次

・大理石の特徴

・御影石の特徴

・まとめ

 

天然石の種類の詳細を知りたい方はこちらをご覧ください。
ここでは、大理石、御影石の特徴について説明します。

大理石の特徴とは?

大理石とは、石灰岩(ライムストーン=貝や動物の遺骸等が海の底で積み重なって固まってできた石)が
地中でマグマの熱と圧力を受けて再結晶化して変質したものを大理石と呼びます。大理石の特徴は、様々な色調や模様があり
磨けば光沢が出て高級感もあり見た目が美しい!!

左画像:ギリシャで採掘される代表的な白大理石。グレー柄の模様が繊細かつ大胆な表現をします。
右画像:ベージュの代表的な大理石です。茶色の波模様の線が入るのが特徴です。

 

左画像:淡い茶色地に白いうねり模様が入るダイナミックな柄が特徴の大理石です。

右画像:黒地にシャープな白とオレンジの線が入り、インテリアに印象を与える大理石です。

白、ベージュ、赤、緑、黒色など多彩な色調と模様も一つ一つ違った表情を見せるのも大理石ならではです。
比較的柔らかく加工しやすいですが、特に酸に弱い性質があるので基本、屋内の壁、床、カウンター等に使われ、
ホテルやデパート、美術館等の上品で高級感のある空間をつくりだします。

 

 

白い大理石をもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

黒い大理石をもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

【大理石 施工例】

左写真:深みのあるベージュ系を使用。優しい雰囲気になります。

右写真:清潔感ある白大理石です。淡い暖色の茶筋波模様で動きを作りだします。

左写真:海外施工例です。黒地にダイナミックな柄が高級感醸し出します。

右写真:ギリシャ産で、柔らかいグレーの波打つ模様が美しい空間を演出します。

造形にも適し、英語でMarble(マーブル)とも呼ばれ「光の中で輝く石」を意味するギリシャ語に由来しています。
ヨーロッパを中心に産出されますが、最近では、イランやベトナム等でも産出します。

大理石は屋内が基本!
磨けば光沢のある美しさ!

大理石は、酸には弱くシミにもなりやすいので基本内装用石材です。
きれいな光沢と表情豊かな模様で高級感と上品な空間を演出し、多くの人がその美しさに魅了されとても人気のある建材です。
長い時を経て作り出された大理石の模様は一つ一つ違った表情を見せるので
世界に一つの自分だけの空間を演出できます。

御影石の特徴とは?

御影石は正式には花崗岩を言い、地球のマグマが地下深くでゆっくり冷却され、地中の高い圧力によって形成された石です。
御影石と聞かれると墓石を連想される方が多いかと思いますが、建材にも多く使用されています。
特徴として、硬度が高く比重もあり、風化に強く、吸収率も低いため耐久性に優れた石です。

※御影石と花崗岩の違いとは?

御影石と花崗岩は、別の物だと思っている方も多いのではないでしょうか。

御影石は石材としての名称、花崗岩は岩石とのしての名称ですので

御影石=花崗岩なのです。

左画像:白の結晶が模様の変化を造り出し、動きをもった色調を持つ希少な御影石です。

右画像:うっすらとベージュを感じる色調が混じり、大型案件の実績も多い石種です。

左画像:人工的に見えますが河原の流石が長い年月で堆積された赤がベースのユニークな御影石です。
右画像:銀色に輝きを放つ星屑が黒地に散りばめられたような柄が特徴の御影石です。

外壁、内壁、床、外構部分など多くの部分で使われています。
磨くと光沢(ツヤ)が出て大理石とはまた違った美しさがあります。

最近では、キッチンワークトップに御影石を使用する方も多くみられます。
キッチンワークトップをお考えの方は、是非こちらもご覧ください。

 

【御影石 施工例】

左写真:大理石を思わせる高級感溢れる白御影石です。おしゃれで馴染みやすい石種です。
右写真:闇夜に霧を吹いたような模様が入り、華やかな中にも落ち着いた風合いが魅力的です。

左写真:濃いグレーで独特の結晶感が特徴的な御影石です。大人色で落ち着いた空間を演出します。
右写真:繊細な流れ模様があり、全体的にプレーンな印象も受ける御影石です。

アフリカ、アメリカ、ブラジル、インド、中国等世界各地で産出します。

御影石は内外問わず使用可能!
水廻りも使用OK!

御影石は、建材として最もよく使われ、最も丈夫な石という特徴がありますので、古くから多くの場所で使用されてきました。
御影石といえば、黒色やグレーといった色を思い浮かべると思いますが、
白、ピンク、緑、赤等の様々な色調や模様もあります。

まとめ

建材はもちろん、今では、住宅に石を使いたい方も多く、石を身近に感じていただけております。
大理石・御影石の特徴を知って使うとそれぞれの色も模様も豊富ですので、 使用箇所によってどちらも高級感がでます。
天然石ならではの模様は、一つ一つ違いますので自分だけの空間を演出できるのは間違いありません。

皆さん、是非、ご自分のお好きな大理石・御影石を見つけてみて下さい。

大理石・御影石にはたくさんの種類がございますのでWEB石種カタログでご覧ください。

 

大理石・御影石等、石に関するご質問、お問い合わせはこちらからお願いいたします。
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是非サンプルを手に取って表情や質感をご覧ください。

 

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