1.天然石の分類

建築に使われる天然石材は、組成方法と成分によって下図のように分類できます。

建築実務上の天然石分類図

火成岩

火成岩は地中深くにあるマグマが結晶化して形成されます。形成される深さによって深成岩と火山岩に分類できます。

深成岩(ミカゲ石)

マグマが地中の深部(数百メートル~数十キロメートル)でゆっくり冷却され、地中の高い圧力によって形成された岩石です。
花崗岩、閃長岩、斑糲岩等の種類がありますが、建築用石材としては花崗岩が最も使用されており、一般的にはミカゲ石と呼ばれています。
色調が豊富で、硬度が高く、研磨仕上時にツヤがよくでます。
また、耐候性と耐磨耗性に優れているので、昔から多くの建築で使用されています。
瀬戸内地方を中心に国内各地で産出されますが、現在では外国産がほとんどで、南アフリカ、カナダ、アメリカ、中国等世界各国から輸入されています。

チダホワイト
(インド産)

サモア
(ブラジル産)

ライジングブラック

ライジングブラック
(インド産)

カシミールホワイト

カシミールホワイト
(インド産)

火山岩

マグマが地表に流出し、急激に固化して形成された岩石で、建築用としては安山岩が代表的です。
節理(一方方向の結晶)が発達しているため、あまり大きな板が出ません。
日本国内でも産出しており、代表的な石種として鉄平石、那須石等があります。

堆積岩

水流や風等によって砂や土、動物等の死骸が堆積して形成された岩石です。堆積している構成物によって各石種の特徴がでます。
磨いてもツヤがでにくく均一な質感が特長です。また他の石種と比べて軟らかいため磨耗しやすく、水等を吸込みやすい性質があります。

石灰岩

一般的にはライムストーンと呼ばれています。ベージュ等の淡い色調が多く、やわらかな質感が特長です。貝等の生物の遺骸が堆積して形成されているので化石等が比較的多く見つかります。炭酸カルシウムが主成分なので、酸に弱い性質があります。
フランス、スペイン、ドイツ等ヨーロッパで多く産出されます。

モカクレーム
(ポルトガル産)

モカクレームダーク
(ポルトガル産)

ジュライエロー
(ドイツ産)

ブランコドマール
(ポルトガル産)

砂岩

地表の岩石が風化してできた岩石片や鉱物片が堆積してできた岩石です。
平滑な仕上よりも割肌等で多く使用されます。インド、オーストラリアが主な産地です。

レッドサンドストーン

レッドサンドストーン
(インド産)

ホワイトサンドストーン
(インド産)

凝灰岩

溶岩、軽石、火山灰の堆積によって形成されます。
日本国内で産出しており、大谷石、十和田石、伊豆青石等が代表的です。

変成岩

堆積岩が熱等によって再度結晶して形成された岩石です。

大理石

石灰岩が変成作用を受けて石材中に含有する方解石が再結晶してできた岩石です。
白、ベージュ、赤等多様な色調と縞による模様によって多彩な表情をしています。硬度的には軟らかく、特に酸に弱い性質があります。
イタリア、ギリシャ、スペイン等ヨーロッパが代表的な産地ですが、最近はイラン、トルコ等新しい産地も増えてきました。

アラベスカート
(イタリア産)

スイスホワイト
(ベトナム産)

エンペラドールダーク
(スペイン産)

トラバーチン
(イタリア産)

粘板岩

一般的にはスレートといわれています。堆積岩に分類される場合が多いですが、緩やかな変成作用をうけた微粒鉱物で形成されています。
特有のヘキ開面(割れやすい方向)があり、これを利用して薄板状に加工されます。
イギリス、ブラジルが代表的な産地です。

グリーンスレート

グリーンスレート
(ブラジル産)

ブラックスレート

ブラックスレート
(ブラジル産)

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