Column

社長の一石

2016. 2月

セキガハラの大理石を選んでいただく理由の1つ

この1年近く、家具屋さんから問い合わせや注文をいただくケースが増えました。

 

その最初の相談は、家具の天板に大理石を貼りたいけれど、どんな石があるのか?と言った質問ですが、その後、その大理石でもどんな色のどんな模様の材料になりますか?とより具体的な相談に収斂(しゅうれん)されて行って、最終、それならこの仕上、このデザイン、このサイズで作って下さい、と注文につながっていきます。

 

実際、遠くにいらっしゃるお客様が家具の天板の材料決めるにあたっては、お話を聞いた後、工場内のストックを見に行き、それに適した材料を選んでみて写真を撮ってそれをお客様に送って確認いただくようにしていると聞きました。

仕上げや加工の詳細を伺う前に、やはり「最初に石ありき」で始まるので、現物を送れない代わりに写真を送って見ていただくこのやり方とても良いと思います。

 

大自然の織りなした大理石の色や模様は工業製品とは違って天然なものだけに、最終お届けすることになる原材料が、お客様がカタログの写真や小さなサンプルとは違う場合があり、イメージしているものと色・模様などにギャップが発生し易いです。

同じ石種であっても原石の1個1個、挽板の1枚1枚ごとに違うため、お客様それぞれに一期一会の出会いがあり、その介添え役として我々のミッションがあるのですね。

 

お客様の意向を伺って実物の写真を送って決めてただくこのコミュニケーションは、今後の我々の仕事の進め方を見直し、ヒントや課題を導きだしてくれるかもしれません。

 

今のカタログやサンプルの有り方、発信の仕方など時代に合わなくなってきていないか、新しいお客様との出会いを求め、盛り込むべきメッセージは何か、魅力的で豊富な原材料の中から、お客様ごとにマッチした材料の選定をしていただく、その為のやりとりはどうあるべきか、今後も一緒に考えていきたいと思います。

 

2016年2月