データ数値、
使用可能判定の詳細について

見掛比重(JIS A 5003) 単位:なし

単位体積に対する重さを表します。
この数値が大きいと同じ大きさでも重量が重くなります。
試験方法
試験体は供試石材の代表的な部分から3個切取、大きさ10×10×20(cm)の直方体とする。
試験体の加圧面は平たん仕上げする。
これを105〜110℃の空気乾燥器内で恒量となるまで乾燥する。その後デシケータに入れ、冷却した後重量及び正味体積を測る。
数値は次の式によって産出し、試験体3個の平均値をもって表す。

見掛比重=重量(g)/正味体積(cm²)

吸水率(JIS A 5003) 単位:%

水の吸い込みやすさを表します。
この数値が大きいと、汚れやすくエフロレッセンス等が発生しやすくなります。
試験方法
見掛比重測定時の試験体重量を乾燥時の重量とする。次に図に示すように石理と水面と平行にし、かつ上部1cmを常に水面上になるように浸水して、20±3℃で多湿の恒温室内に置く。48時間経た後取りだし、手早く浸水部分の水をふきとり、直ちに重量を測り、吸水時の重量とする。
数値は次の式によって算出し、試験体3個の平均値をもって表す。

吸水率(%)=吸水後の重量(g)−乾燥時の重量(g)/乾燥時の重量(g)×100

圧縮強度(JIS A 5003) 単位:N/mm²

圧縮力に対する強さを表します。
コンクリートよりも大きい数値を示しており、ご使用において問題になることはありません。
試験方法
吸水率測定後の試験体を使用し、吸水時の重量測定後、直ちに試験する。加圧には中央に球接面をもつ伝圧装置を用いて、原則として石理に垂直に毎cm²あたり毎秒98Nの速さで加圧する。数値は次の式によって算出し、試験体3個の平均値をもって表す。

圧縮強度(N/mm²)=最大荷重(N)/断面積(mm²)
※断面積を算出する場合、各辺の寸法は0.1mmまで正確に測る。

曲げ強度(JIS A 5411) 単位:N/mm²

曲げ力に対する強さを表します。
使用箇所における強度を検討するための一番ポイントになる数値です。
試験方法
試験体は300×100(mm)とする。3時間以上清水に浸したのち取りだし、図のように試験体の長手方向に20cmのスパンをとり、指示棒に表面層を下にして密着させておく。
指示棒は直径約30mmの鋼製丸棒とし、スパン中央全幅に指示棒に平行させて直径約30mmの鋼製丸棒を介して均一に荷重し、次の式で求める。

曲げ強度(N/mm²)=30×(P/bd2)
※P:破壊荷重(N) b:試験体の幅(mm) d:試験体破断面の3か所の厚さの平均値(mm)
b及びdは1/20mmまで測る

ショア硬度(JIS Z 2246) 単位:HS

硬さを表します。
床面でのすり減り等に関係します。
この硬度試験は本来金属材料の硬さを計測比較するものですが、石材でも計測値が有効なため採用されています。
試験方法、試験機等はJISによって他の性能よりも細かく規定されています。

使用可能判定に関する注意事項

○:ご使用に際して問題はありません。
╳:ご使用はお控えください。
△:ご使用の際には別途条件(注意)が必要です。別途条件(注意)は下記になります。
使用可能判定の△について
外壁・外床・内床 △ について
表面処理剤等による防汚処理をお奨めします。

内壁 △ について
割付寸法、石厚等の確認が必要です。

水廻り △ について
ご使用の状況によっては、ツヤが落ちる、シミが発生する等の現象が発生します。
表面処理剤等による防汚処理をお奨めします。