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STONE COLUMN

2022. 7. 27

イタリア製原石切断機 ドデカワイヤーソー設置しました

関ヶ原本社工場にイタリア製の大型切断機「マルチワイヤーソー」2機目を導入しました。

石の製品をつくるためには、原石といわれる石の塊を板状に切断する必要があります。
マグロの解体ショーのように大きな塊を小分けにしていくイメージなのですが
石は硬くて重い代物ですので、それなりの専用の機械が必要になります。

最新のワイヤーソーを導入するまでは、鉄の板を石の厚みのピッチで貼り込み、鉄の砂と石灰と水を混ぜた泥を上からかけてガリガリと切断していました。

切断といっても、鉄と石を摩擦で削るイメージなので、機械をスタートさせて、上から下まで切断しきるまでに丸3日ほどかかっていました。

ワイヤーで切断する今回のタイプのワイヤーソーは約8時間で切断が可能です。

ダイヤモンドチップがついた何本ものワイヤーを張り込み、水をかけながら高速回転させて切断していきます。

水をかけるのみなので、これまでのものに比べて切削時の排水も石の切粉と水のみで、水の処理も簡易になり、環境への負荷も少ない加工方法となりました。

今回導入した DODECAWIRE VTVV ワイヤーソーと言います。

機械名称が「ドデカワイヤー」という名で、「大きな」「ドでかい」ワイヤーソーのように聞こえますが、DODECAはイタリア語の数字の「12」という意味で、12本のダイヤモンドビーズのついたワイヤーを使用することでこの名称となっています。

すでに稼働している別メーカーのワイヤーソーよりも小ぶりですが、ワイヤー幅の調整が可能など小回りの利く機械となっています。

 

ドデカワイヤーソーの切断風景

 

ワイヤーソーで切断されてできた板材は表面の仕上工程へと投入され、美しい表情を出していきます。

加工の工程や仕上げについてはこちらをご確認ください。

 

常時稼働しているわけではありませんが、工場見学の際には機械の近くで実際に切断している様子をご覧になることも可能です。

石材の選定と合わせて是非弊社工場までご来場ください。